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武蔵野市民文化会館改修案について(パブリックコメント)

2014.07.21提出

■武蔵野市民文化会館改修案について(パブリックコメント)

  武蔵野市でも税収が減ると見込まれている中で、公共施設の大規模な整備については、運営(経営)の適正、継続性を検討した上で、同様の機能をもつ施設の全市的な配置とその効果を考慮しながら、整備方法を選択すべきだ。
 武蔵野市民文化会館の大規模改修は、あと30年使用するためだそうだが、それは運営団体に、市がこれからの30年間にどれだけの委託料(補助金)を出し続けられるのか、ということでもある。つまり改修費45億円の他に30年分の維持費と委託費が税金から投入され続けることが、前提である。
 運営団体である武蔵野文化事業団(将来は統合も検討されているそうだが)は『武蔵野市財政援助出資団体在り方検討委員会報告書』で、「収入の約8割が指定管理委託料であり市への財政的依存度が高い状況にある」「市への財政的依存度が高い中で赤字経営となっていることから、事業費、管理費の抑制や受益者負担額の見直し等に務め、経営の健全化を進める必要がある。」と指摘されている。このような運営状態の事業を行う中核施設に、今後の事業内容や管理体制を具体的に検討しないまま45億円の大改修を行うことは、反対である。

 ここ何年か足が遠のいてしまったが、私は「アルテ友の会」会員だった時期がある。利用しやすい文化ホールが身近な地域(私の場合は徒歩圏内)にあるのは、嬉しいことだ。クラシックの演奏会のチケットは相場が高いから、利用者としては安く入手できることはありがたい。だが、ほどほどの金額というのもある。今、市民文化会館のチケットは、利用率が高い小ホールで1000円代のものも多く、相場よりかなり安い印象があり、一公演あたりどの程度金額が補填されているのか、逆に捉えれば、「安くなければチケットは売れないのか」と心配になる。
 当該団体が指定管理委託者になっている施設の利用は、市民より近隣市民の利用割合が高いそうだが(『武蔵野市財政援助出資団体在り方検討委員会報告書』)、 受益者が市民ではない場合に、チケットを安価に設定することの副次的な効果は何か。通常、文化ホールは市民の芸術活動を支えたり鑑賞の拠点になるだけでなく、経済活動を活発にする、まちづくりの資源としての役割も担っているはずだが、市民文化会館の付近には終演後に飲食を楽しめる店が少なく経済効果は薄いのではないか。
 近隣市民の利用が多く、かつリピーターが多い中で、どれだけの武蔵野市民が安価なチケットを利用しているのだろう。本来の目的を逸脱している要因はどこにあるのか。外国のアーティスト中心の公演内容は適切なのか。チケットの適性価格はいくらか。そもそも税収が減ると予想される中、今後市への財政依存はどの程度許容されるのか。さらに言えば、武蔵野市の文化施策とは何か。疑問が多い。
 今回の『改修案』には、「多くの市民に利用され、親しまれてきました」「(施設が)適切に維持管理されています」という記述がなされている一方、在り方検討委員会に指摘されているような、赤字経営体質や本来の目的から逸れてきている課題には言及していない。これでは暗に市民の意見を賛成に誘導しているようなものだ。市民にも改めて明らかにし、そこから議論するべきだ。議会や市民に問う起点が違う。

 さらに、文化施策の中核施設であっても、同じ機能の施設が市内にある、または計画されているなら、機能を振り分け再編することも視野に入れるべきである。
 武蔵野公会堂の建替予定との兼ね合いは検討したのだろうか。公会堂の立地は吉祥寺駅南口の整備も進み、利便性が高い。市民の文化振興はもちろんのこと、広く市外にもアピールすることで、すでにブランド化されている吉祥寺のイメージとともに文化都市としてのイメージ戦略もたてられるだろうし、経済効果も見込めるのではないか。主な催事が「講演会など」ではもったいない。文化施策の中核施設の役割を公会堂に移し、本格的なコンサートができる機能を設けて多少は収益があがるようにすれば、市への財政的依存度を低くすることができるのではないか。
 一方、現在の市民文化会館の場所は、市民が集う機能を組み入れながら、賃貸住宅を併設して24時間地域包括システムの拠点となるような複合施設に建て替えたほうが、施設の長期利用にこだわるよりも堅実に思える。中央地区は行政機関が集まる良質な住宅地であり、この適性を活かすべきだ。今後30年を考えると優先順位の高い施設だと思うが、いかがだろうか。
 仮に既存の市民文化会館アルテという施設がなくなったとしても、中央地区には「芸術劇場」と「かたらいの道スペース」があり、三層構造の「駅勢圏レベル」「コミュニティレベル」も満たされるはずだ。吉祥寺地区にやや比重がかかるが、文化芸術は観光資源としての側面があるので商業地の集客に活用したい。
 
 上記は再編の一案にすぎず、なにがなんでも福祉の複合施設を建設しろと言っているわけではない。もちろん今後30年の武蔵野市にとって何が重要施策かという検討は必要だが、文化施策を特に軽んじているわけではない。
 施設の大規模な整備が必要になった場合、現在の事業の適性と今後の継続性を十分に検討して、さらに市全域レベルでの施設の再編を視野に入れながら運営を見直し、当該施設の大規模整備を決定する。その結果既存施設を利用しなくなった場合は、将来に亘って必要とされる施策に利用することを検討すべきだ、ということである。
 残念ながら、今回の『改修案』は、その検討過程と結論が記載されておらず、「大規模改修ありき」のように見えるが、このような工程を経なければ、今後の他の公共施設の設置、再編も有意義なものにはならないだろう。
 すでに検討済ならその内容を『改修案』と同様に武蔵野市のサイト上でも公開し、改めて市民に改修の是非を問い、もしまだならこの機会に十分に検討していただきたい。 

エスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーン 2014

  7月22日からはじまったエスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーン。写真はJR荻窪駅のエスカレーター脇に貼ってあるポスターです。


Esuka14

今年のコピーは「エスカレーター、なんで歩くとあぶないの?」。残念ながらエスカレーターに乗っていると答えは読めませんが、「危ないんだ」ということはわかります。以前よりキャンペーンの趣旨がわかりやすくなりましたね。でもなぜ動物なんだろうなあ。

 このキャンペーンは2010年の春にはじまり、11年は催されず、12年から毎年夏期に行われるようになりました。10年のキャンペーンは期間が短かったし、トライアルのようなものだったでしょうか。

 資料によると、その趣旨、「昨今駅においては、お客さまがエスカレーターをご利用になる際に、ご自身でバランスを崩して転倒されたり、駆け上がったり駆け下りたりした際に他のお客さまと衝突し転倒させるなどの事象が発生しています。お客さまのお怪我を防止するために、ご利用の際には手すりにつかまるなど、安全なエスカレーターの利用について鉄道事業者が共同で呼びかけを実施します。」(12年)。

 13年は 「昨今駅においては、お客さまがエスカレーターをご利用になる際に、ご自身でバランスを崩して転倒されたり、駆け上がったり駆け下りたりした際に他のお客さまと衝突し転倒させるなどの事象が発生しています。また、エスカレーターで歩行用に片側をあける習慣は、片側をあけて乗ることのできないお客さまにとって危険な事故につながる場合もありますので、みんなが安心してエスカレーターを利用できるよう「みんなで手すりにつかまろう」等の呼びかけを実施します。」と、片側をあける習慣の危険性を加えました。

 12年の実施事業者は「関東・中部・関西の鉄道事業者25社局」、13年は「北海道・関東・中部・関西の鉄道事業者27社局、商業施設、森ビル、(一社)日本民営鉄道協会、(一社)日本エレベーター協会」、今年は「全国鉄道事業者42社局、商業施設、森ビル、(一社)日本民営鉄道協会、(一社)日本エレベーター協会」と参加する事業者が増えています。去年の27から今年の42社局とは、すごい伸びですね。商業施設の参加数は書いてありませんが、この商業施設って駅ビルなどの鉄道関連会社が所有する施設でしょうか? 
 以前は、そっと目立たぬ場所に貼っていたところもありましたが、今年は、ポスターの掲示、ディスプレイ広告の掲載の他、ポケットティッシュの配布もするそうです。ティッシュの配布って、積極的に個々人に働きかけるということですから!

 どうやらこのキャンペーン、拡大し定着したようですね。その効果を期待しています。


 
<関連記事>
お気づきですか? エスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーン
http://minazuki-branch.cocolog-nifty.com/review/2013/08/post-403b.html

エスカレーター「手すりにつかまろう」キャンペーン その後
http://minazuki-branch.cocolog-nifty.com/review/2013/09/post-3eb2.html

エスカレーター「手すりにつかまろう」キャンペーン 去年のポスター
http://minazuki-branch.cocolog-nifty.com/review/2013/10/post-31f8.html

手すりの効用 ―― JR品川駅、その後。

  動線を混乱させる「所要時間案内」(JR品川駅)のその後です。


 JR東日本のホームページから指摘したところ、エスカレーター降り口に貼ってあった「所要時間案内」は外され、提案通り、2番線、外回りの「所要時間案内」と並べて貼られました。

 が、手すりを使う場合に「所要時間案内」が邪魔になる他の箇所については、
<利用客に分かりやすい箇所という観点から現在の箇所に掲示している。流動状況を確認しているが、掲出箇所が原因による利用客同士のトラブルは確認できず、流動阻害にはなっていない>という認識で変更されませんでした。
 ――しかしながら、手すりをご利用のお客さまに対してご不便をおかけしているご指摘につきまして、大変申し訳なく(略)――
  言葉だけは丁寧ですが、表面的な対応に思えます。

 手すりと「所要時間案内」が被ると手すりが使えないので、降り口の脇の壁に貼れないかと質問したもの。「所要時間案内」が大切でも、降り口の脇の壁にあるポスター掲示版を移すことは考えないのですよね。大事な”広告”ですから、ね。1カ所改善したのは、動線の問題というよりも「所要時間案内」の見やすさを優先させたからでしょう。

 つまり、広告や「所要時間案内」が、安全より優先すると。
 数でいけば利用する人は少ないでしょうが、手すりや点字案内テープは基本的情報や身体的リスク回避の手段として必要としている人がいる設備。一方階段の降り口に掲示する「所用時間案内」はプラスアルファのサービス情報にすぎません。必要に迫られるものを優先させるのか、利用者数が優るのか、バリアフリーの問題はいつもそこの考え方が対立してきました。ですが、手すりや点字案内は、そんなに特殊なものではないはずです。
 
 手すりは比較的障害が軽い人(階段があがれる程度の人)が利用するものですが、軽中度身体障害(一時的な怪我人や高齢者も含む)のニーズは目立たないので見過ごされがちです。
 とかく移動のバリアフリーは「エスカレーターやエレベーターを利用すればいいだろう」になりがちですが、そこまで行くのは遠回りだから階段を利用したい、人の波に逆らうのは怖いので近くの階段を使った、普段は手すりは使わないが後ろから煽られて怖いときには使う、というような事情もあるのです。また、目眩や動悸など、突然具合が悪くなったときも、手すりに掴まれば身体を支えてくれます。酔っ払って階段を踏み外した、スマホ見ながら降りた、ピンヒールで転けた、ときもそうですね。誰かが倒れたら、階段は本人だけでなく周りの人も危ないのですから、事故を予防する役割もあります。
 
 段差があるところだけでなく、踊り場も含めて到着階まで手すりがあることが基本。手すりが途中で途切れてしまうのはリスキー。
 手すりをつけるなら、そのミッション(目的)を考えて効果的につける。つけた手すりを正しく利用できる環境を整える。設備を整える企業側の社会的責任としても当然のことで、せっかく整えるバリアフリー設備のコストパフォーマンスとしてもよいはず。
 昔、手すりをつけると「見た目が悪い」「邪魔」と言われましたが、そういった意識がまだ社会の中に残っているのでしょうか。
 「浦島太郎」という高齢疑似体験ツールがありますね。目に特殊なゴーグルをかけて視界を狭くし、身体に重りをつけて動きにくくして歩くというものです。あれも、周りの人に迷惑になるといって、誰もいなようなところで体験したのでは意味がなく、ラッシュ時とはいわないまでもある程度混んでいる駅や賑やかな街中でやらないと、リスクは解らないでしょう。駅員は、自分たちが勤務する駅舎で一日体験してみたらいいのに。

 度々危ない思い、嫌な思いをすれば「外出は怖い」と、まだまだ元気で暮らしていけるはずの人が行動範囲が極端に狭くなることが容易に想像できます。こんなところで理解が滞っていたら、ますます進む高齢社会への対応が難しくなるでしょう。

 

JR東京駅の「所要時間案内」

  前回、「動線を混乱させる「所要時間案内」(JR品川駅)」を書きましたが、東京駅はこんな感じ。

山手線
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 エスカレーターの上り口のすぐ近く。表示が大きくライトアップされています。これなら立ち止まって見る時間も短いし、この位置なら曲がる人との鉢合わせも避けられそうですね。丸みを帯びているのがミソかも。


京浜東北線
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階段の手すりの前。ここも柱の端がカーブを描いているのがミソかも。色も目立つし。案内を見たい人と手すりを使いたい人がぶつかることもなさそう。


中央線
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「所要時間案内」が、エスカレーターの位置より若干奥にあります。これなら動線を邪魔しません。

 東京駅は通路(空間)が広いし改修したばかりなので、やはり上手く考えていますね。
品川駅は古いからハンディがありますが、だったらなおのこと考えてほしいと思います。

動線を混乱させる「所要時間案内」(JR品川駅)

 JR品川駅は、改札階から各ホームに下りる階段に「所要時間案内」を貼っています。大きいターミナル駅で不慣れな利用者も多いからお客様へのサービスのつもりなのでしょうが、貼ってある位置が危険! 親切が仇になっています。

 たとえば、山手線のエスカレーターのある場所。
Jsinagawa1_4

 上りエスカレーターを降りて2、3歩のところに「所要時間案内」が貼ってあります。
 「所用時間案内」を貼ってあるということは、見る人がそこに立ち止まるということです。エスカレーターを降りてすぐのところは人が溜まりやすい場所。混雑を緩和するために床に黄色い矢印を書いて歩行を誘導しているのに、ここに貼ったらわざわざ「矢印のところに立ち止まって下さい」と言ってるようなもの。駅員たちは矛盾を感じないのでしょうか? 自分たちの仕事を台無しにしています。

 しかもエスカレーターがある場所は1番線内回り側ですが、エスカレーターを上がってくる人は山手線を降りて来た人、「所要時間案内」はこれから山手線を使う人のためのものですから、この場所には不要です。
 2番線、外回りの「所要時間案内」は階段すぐの通路側の壁にあります。内回りもここに並べて貼ったらどうでしょうか? 

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  通路側の壁といっても、隣の京浜東北線「所要時間案内」の貼り方だとスペースに余裕がなさすぎて、ここに人が立ったら階段を利用する人とぶつかってしまいそうです。使っていないポスターの掲示版(枠)を外して、余裕をもって貼ることはできないのでしょうか?

 そもそも階段は<上り><「下り>と通行を決められているので、下り側の近くに「京浜東北線」の「所要時間案内」二つ並べて貼ればいいわけです。そのほうが、<下り>を守る人も増えるでしょう。
 番線ごとにその車線の「所要時間案内」を貼る意味はないどころか、却って動線を混乱させます。<上り>側でその番線の「所要時間」を確認した人が、そのまま下りないまでも、また<下り>側に回って下りることになるからです。
  
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 さらに動線の混乱を招くだけでなく、せっかく整えたバリアフリー機能を使えないものにする階段側に貼られた「所要時間案内」。中央通路のインフォメーションセンターの近くです。 
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 ここに人が立ったら、手すりが使えません! 
 実際に、「手すりを使いたいんですが…」と声をかけていたお婆さんを見かけました。声を掛けられた人は「え?」っとびっくりした反応。
 脚腰が辛くて手すりを使いたい人にとっては、階段のはじめから最後までしっかりと手すりがあることが大事。一、二段ちょっと人を避けて、という動作は身体が不安定になって危ないのです。
 また、階段の手すりのはじまりのところは、点字テープで列車の番線や出口などを案内しているので、そこを塞がられたら目が不自由な人は情報を確認できなくなります。JRはせっかく整備したバリアフリー設備を、自ら潰してどうしたいのでしょうか?
 ここも、階段降り口の壁に貼ってある観光ポスターを外し「所要時間案内」を貼ったらどうなんだろうと思いますが。

 中央通路の山手線に下りる階段も、階段側手すりの上に「所要時間案内」を貼っています。ここは京急との乗り換え改札と近いので、さらに動線が混乱するところです。

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 ひとつのニーズに応じようとするときに、他のニーズとあわせて多角的に検討しないから、こういう混乱が起きるのです。
 駅を利用する者同士がぶつかりやすい動線を、施設側がわざわざつくってはいけません。混み合う駅ですから、なおさらです。
 手すりや点字案内テープは必要としている人がいる設備。改札階から各ホームに降りるところの「所要時間案内」は「ここにもあったらいいな」という情報。動線や手すりの必要は身体的リスクを伴うこと。「所要時間案内」の有無は身体的リスクを伴わないこと。だったら どちらを優先させるべきかは明白。「所要時間案内」は、動線を混乱させない、手すりや点字テープの利用を妨げない位置に貼るべきでしょう。

エスカレーターの注意書き「立ち止まって」

  最近目にするようになった、東急百貨店吉祥店のエスカレータ-の注意書きです。 「立ち止まって」とはっきり書いてありますね。


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 JR軽井沢駅で見たエスカレーターの注意書きです。

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<手すりをつかみステップの黄色い線の内側に乗りましょう。お子さまは必ず保護者が手をつないで乗りましょう。>(緑色の文字)

 これが基本の安全な乗り方。イラストは立ち止まって子どもの手をつないでいますが、「立ち止まって」とか「歩かないで」という文言はありません。二人横に並んでいますから片側歩行は想定していないイラストですが、残念ながら直接的な表現じゃないと、注意喚起にはならないでしょう。 なにしろ社会的な習慣になっているので。

 あとは、危ない乗り方として、両手に荷物を持ったままのらないで、携帯を見ているときや雨の日は注意、ベビーカーや買い物のカートは乗せないで、という例を出し、ベビーカーやカートはエレベーターを使うことをすすめています。


 そうそう、さきほどメーカーと書きましたが、マナーの注意書きは施設名、鉄道会社名で張り出してあることが殆どで、メーカー一社でマナーを呼びかけるポスターははじめてみました。メーカー側にとっても、エスカレーターの事故は技術的なことよりも、利用の問題のほうが大きいということなのでしょう。だったらなおさら、「立ち止まって」「歩かないで」を入れてほしかったなぁ。

エスカレーターとベビーカー(東池袋駅の張り紙)

有楽町線の東池袋駅から、地上に出るまでには2本(2階分)のエレベーターがあります。
そのどちらにも、こんな張り紙が何枚も貼られていました。

Photo


エレベーターが遠い場所にあると、ついエスカレーターを使いたくなる気持ちは理解できます。
でも、ときどき、他人を巻き込みそうになる場面も目にします。操作している親は若くて機敏に身体が動くので、危険という意識がないのでしょうが、そこが落とし穴。

今日も、デパートのエスカレーターで、ベビーカーが段を踏み外して(前輪の車輪が落ちて)ガタンと大きな音を立てていました。

くらしのファイル2 プチプチで窓の断熱

 東京も大雪が降って寒いですね。

 最近引っ越しをした友人が「前の部屋より寒い。どうやら窓から寒気が入ってくるみたい」と言います。窓からの寒気を防ぐなら、長めの遮熱(保温)カーテンが基本ですが、プチプチを貼るのもお勧めです。
 プチプチ、つまり梱包でおなじみのエアーパッキンですが、今はスーパーなどでも断熱材として売られています。安価で手軽に貼れるので賃貸住宅などリフォームできないところに向いていますが、本格的に家屋の建築施工時に断熱材として用いられるアルミ製のものもあるそうです。
  
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 直接ガラス面に貼るのは複層ガラスの原理。断熱用はそれ自体が複層プチプチで(両表面とも平ら)直接板ガラス面に密着させて使うことを想定しています。梱包用をガラス面に貼るときは、プチプチ面をガラスに向けて貼ると、空気層ができ複層ガラスの原理になります。
 ガラスに直接貼る方法は、大きな窓や、開け閉めが頻繁なところは適していますが、ルーバー窓(ガラリ窓:ハンドルを回すことで複数あるガラス板の角度を変えて開け閉めする)には不向きです。

 窓枠にプチプチを貼るのは二重窓の原理。滅多に開けなくて良い小窓なら、サッシや窓枠を覆って貼ったほうが遮熱効果が高いと思うのですが。なにしろサッシそのものが冷えますし、窓枠まで覆ったほうがすきま風も入りません。これも、プチプチ面を窓側に向けたほうが暖かい気がします。
 
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 トイレの滑り出し窓(下側が外に向かって開く)に梱包用プチプチを貼ったところです。このトイレは別に換気扇がついているため、冬は開ける必要がないので窓枠よりも一回り大きく貼りました。花粉の時期が過ぎたら剥がして、夏は風通しをよくする予定です。
 両面テープで留めていますが、剥がした跡が残らないようにするなら、壁や窓枠にマスキング(養生)テープを貼って、その上に両面テープで留めます。いまは模様入りのマスキングテープも流行っていますから、DIYが好きな方は工夫してみてください。断熱用とは比べていないのですが、梱包用でもいままでとは雲泥の差。 トイレや洗面脱衣室のヒートショック予防対策の第一弾としてお勧めです。
  

 知り合いの事務所に行ったら、玄関ドアの郵便受けを内側からプチプチで覆っていました。1LDKのマンションを事務所にしていて、ドアを開けたらすぐDKという間取り。郵便受けはマンションの入口にあるからこれは使わないので防寒対策、とのこと。凸凹が大きいところには梱包用のほうが覆いやすいです。
 かっこ悪いけどね、と言ってましたが、プチプチ便利です。
 

秋葉原のエスカレーター事故

 昨年JR秋葉原のエスカレーターの手すりに指を挟まれ9人が重軽傷を負った事故の原因が発表されました。

 (毎日新聞http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140128-00000036-mai-soci)

 利用客の手荷物の木製板が、ステップに押し上げられて、ベルトを破損したことのこと。

 平たく言うと、木製板が手すりの下部にはまっちゃってベルトが壊れた、ということでしょう。手荷物の取り扱いは慎重に。
 そんなにベルト側によって乗っていたというのも、片側乗りの習慣からではないでしょうか。
 片側乗り、本気で考え直しましょうよ。

 
 破損とまではいわないまでも、エスカレーターのベルトに掴まるのが、嫌なときがあります。大抵は、汚れているときなのですが、たまに不安定なベルト(横に微かに動く)だったり、速度が微妙に、ホントに微妙にステップとあっていないことも。
 秋葉原の事故は偶発的なものですが、こちらは定期点検を入念にお願いしたいものです。


暮らしのファイル1:玄関の段差

 日本の住宅には、通常玄関の三和土と玄関ホールの境に段差があります。
 昔は段差が30㎝以上の家も珍しくなかったようですが、最近では、バリアフリーの観点から低くなる傾向があります。マンションでは、ほどんど段差がないところも。そういえば昔も大きな玄関には靴脱ぎ石や式台がありました。

 段を上がる、下りる、という動作を考えたときには段差が低いほうが楽ですが、靴を履くという動作はどうでしょうか。まず足を靴に入れる動作があります。そして立ったまま履ける靴はスリッポンタイプの靴で、紐やファスナーがあると中腰になって締めませんか?
 段差の上り下りだけなら、そんなに難しい動作ではありません。玄関ははっきり段差を意識する場所ですし、階段と違いある程度広いスペースの中で動き、しかも連続動作ではないので上がったり下りたあとに体勢を整えられます。が、靴の着脱の動作は全身を使うので、複雑になります。 
 よくスリッポンタイプの靴を「履きやすい」と言いますが、それは足が入れやすいから。「歩きやすい」のは、紐やマジックテープで自分の足にあわせて微調整ができる靴です。履きやすいかどうかは、手の問題だけではありません。

 怪我や障害を負ったり、高齢になると、この一連の動きが難しくなるので、腰掛ける場所がほしくなるわけですが、若い人だって腰掛けたほうが楽です。  
 以前は、自然にあがりかまちの段差を利用していたと思うのですが、段差が低くなったので、新たに”腰掛け”の需要が出てきたのでしょう。段差が低いのに、靴の着脱を考えていない玄関はバリアフリーではありません。

                           *

 玄関のあがりかまちの段差が23㎝ある一戸建ての家です。 
 この家族はスニーカーや紐靴を履くことが多いので、その段差を利用して靴を履いていましたが、膝を痛めてしまった人が、立ちあがるときに「ヨイショ」という感覚を伴うようになってきました。段差のところに立て手すりはありますが、もう少し”腰掛け”が高いほうが立ち上がりが楽という話になりました。
 靴箱等の配置を変えないと三和土に椅子を置くスペースがうまく取れないので、いままで通り、あがりかまちの段差を利用することに。

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 向かって左が、子供用のお食事クッション。大人と同じダイニングテーブルを使うときの補助クッションで、高さ9㎝です。右は、子供用が洗面台やトイレを使うときの踏み台で13㎝。簡易的なものですが、踏み台なので安定感があります。クッションを使うと32㎝、踏み台だと36㎝。一般的な椅子の座面と比べるとまだ低いですが、前屈みになって靴を履く動作を考えて低く目です。使う人の体型やその日の調子によって使いやすさがあるので、両方利用しています。紐靴だけでなく、ロングブーツの脱ぎ履きにも便利だそうです。しばらくはこれでやってみることになりました。

 
 クッションや子供用の踏み台は軽いので移動が楽です。使わないときは端に寄せて置けば邪魔になりません。
 値段もそんなに高くないので気軽に使って高さを試せます。
 今回は、ネットでサイズを調べて購入しました。子供用の踏み台は加重可能の上限を確かめて。大人だけのお宅では踏み台の色とイラストが気になると思いますが高さ優先の選択、「使うのは一瞬だから」ということでした。