2014年11月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

Twitter

無料ブログはココログ

追悼の呼びかけ

  東日本大震災で亡くなった人々を、みんなで供養しよう
   ―亡くなられた方々の冥福を祈る日をみんなでつくりだすことを呼びかけますー
                          最初の呼びかけ人・内山 節


   日時  2011年(平成23年)4月24日日曜日
 
この日にそれぞれの場所、それぞれの方法で亡くなられた方々への冥福を祈りましょう。また
12時正午にはみんなで祈りを捧げたいと思います。

方法  ご自身の信仰をおもちの方はその方法で、また他の方々はそれぞれが思いついた方法で。被災地の方角を向いて手を合わせる、仏壇などをおもちの方はお線香を上げる、近くのお寺、神社、教会などに集まり祈りを捧げる、ご自宅に思い思いのデザインの半旗を掲げる、追悼の集まり、コンサートなどを開く、・・・・方法は自分がよいと思う方法で、自分のできる方法で。
国葬のような儀式にするのではなく、全国津々浦々でみんなが送る日にしたいと思います。


 東日本大震災は私たちのなかに驚き、恐怖、悲しみとともに、自分自身もまた「支え合う社会の一員でいたい」という強い意志をも生みだしました。皆様もそれぞれの場所、それぞれの方法で、直接、間接的な被災者への支援の活動をおこなわれていることと思います。私たちの役割はこれからも持続的な支援活動を続けながら、被災地の復旧、復興に協力していくともに、この直接、間接的な活動をとおして社会とは何か、社会はどうあるべきか、暮らしや労働をどう変えていったらよいのかなどを捉え直し、日本の社会を再生させていくことだろうと思います。
 その意志を示し、未来への歩みをすすめるために、みんなで東日本大震災で亡くなった方々を供養する日を設定することを呼びかけます。
 古来から日本の社会には、災害や「戦」などの後に亡くなられたすべての方々の冥福を祈り、死者供養をする伝統がありました。「戦」の後には敵味方を区別せず供養しました。またそのときには人間だけではなく、巻き込まれて命を落としたすべての生き物たちの冥福を祈りました。さらに災害の後には、大地が鎮まることをもみんなで祈りました。そうすることによって、悲劇に巻き込まれていった生命への思いを共有し、ひとつの区切りをつけ、次の歩みに向かう入り口をつくりだしてきました。
 この度の大災害で亡くなられた方々に対してはすでにご遺族の方々などの手によって、精一杯の供養がおこなわれたことだろうと思います。しかしその一方でご家族が全員亡くなられるなどして、誰にも送ってもらうことができないでいる人たちもおられると思います。そのような方々に対してはもちろんのこと、すでにご遺族の方々なとによって供養された人たちに対しても、みんなで追悼、供養してあげようではありませんか。そうすることによって、これからの私たちの決意をも示したいと思います。
 この案内を受けられた方は、ご友人、お知り合いなどに転送し、この呼びかけを伝えてはいただけないでしょうか。またホームページ、さまざまなSNSなどでも呼びかけ合うとともに、供養の方法を提案していただければ幸いです。お寺、神社、教会などにも呼びかけ、私たちはこの災害とともにこれから生きていくことを確認したいと思っています。
 亡くなられた方々を十分に追悼することなく、未来を語ることに私はためらいを感じます。ここからはじめませんか。

(内山先生は哲学者で、私は大学院で教えていただいています)

キャベツのピラミッド

東急百貨店吉祥寺店の裏で。まちの食と農フェスタ

Photo_2
キャベツピラミッド。ご近所の三鷹はキャベツの生産地らしい。


漫才(お笑い?)とか、出店とか。JA東京むさしが、地元でとれた野菜を直販していた。
小松菜とブロッコリーを買う。さっそく今夜食べた。美味。地産地消っていいね。

サッカー ワールドカップ 決勝トーナメント進出!

 
 
 今年のW杯は、はじまるまであんまり興味がなかった。
 一応Japan代表は応援していて、長友くんとか、中澤くんとか、駒野くんとか、好きな選手はいるけど。

 今日は朝起き出して、ライブ中継を観た。公認のTシャツきて、ケータイは長友くんの待ち受け。どきどきしたので身体に力が入る。だからストレッチをしながら観ていた。 

St330431

  やったぁ。最後の1点は夢のようだ。

 この大会。はじまってみると日本の活躍はもちろんのこと、ヨーロッパの強豪といわれる国が勝てない番狂わせに、とっても惹かれている。長年、サッカーは南米とヨーロッパのものだったけれど、いやいや世界を甘く見てはいけない。
 世界を甘く見ているのは強い国で、弱いと前評判の国は当然世界を甘く見てはいない。
日本は、韓国と一緒に決勝トーナメントでも活躍して、アジアの存在感を見せてほしい。

 サッカー以外の日本だって、まだまだ。 
 
 明け方寝て、起きたら、長友くんがヨーロッパ移籍かって? そうだろうなあ、あれだけすごいんだから。

軽井沢大賀ホール 春の音楽祭2010 準・メルクル NHK交響楽団

 軽井沢大賀ホール 春の音楽祭 2010。今年は開館五周年記念だそうだ。私は4回目になる。いままでオーケストラの演奏は東フィルが多かったが、今年はN響やオーケストラ・アンサンブル金沢、地元の群馬交響楽団もある。日程があえば、他にも聴いてみたいプログラムはあったのだが、行けるのは一泊だけということで、準・メルクル指揮 NHK交響楽団を選んだ。ヴァイオリンは庄司紗矢香。


Oga2010

第一部
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 k.219 「トルコ風」
ヴァイオリンのアンコール バッハ:無伴奏バルティーダ第一楽章より「サラバンド」

第二部
ブラームス:交響曲第1番
アンコール ハンガリー舞曲 第4番


 第一部は軽やかに華やかに。庄司紗矢香はアーティスト写真より幼い印象だったが、アンコールも披露して盛り上がった。
 そして、ブラームスの交響曲第1番。実はこの曲、有名だから、CDでもコンサートでも聴いているが、とくに好きでも嫌いでもなかった。嫌いではないが、ブラームスの交響曲はちょっと重いなんて思っていた。
 だが、今回は感激した。改めて、こういう曲だったのか!
 この感激はなに? これは大賀ホールのマジック? すごいな、大賀ホール。このホールは、私のようなド素人でも、音がいいのがわかる。加えて、ステージと客席が近いので、一体感が味わえるのも魅力だ。
 
 毎年一泊だけれど、ゴールデンウィークに「軽井沢春の音楽祭」を聴きに行くのが、恒例になりつつある。また来年も楽しみにしている、とアンケートに書いた。

のだめカンタービレ 最終楽章 後編

Scan0035

「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」を観た。

 とってもとっても楽しみにしていた。その期待は裏切られないどころか、期待以上の満足。
 素晴らしい選曲のクラシック音楽がBGMではなく主役級で、たっぷり満喫できる。映画館で聴くと音もいいし。
映像も美しいし、物語もギャグもコミックに忠実。

 で、この二人の恋愛が! いや、恋愛映画臭くないところがいいのだけれど、理想の恋愛だなあと思う。「こんないい彼氏、私には現れなかったわー」と一緒に観たKちゃんとため息をついた。
 ハンサムで脚が長くて(前編では玉木宏のタクトを振る姿にほれぼれしたが、後編は街中を走る姿にしびれる)、部屋が散らかれば片付けてくれるし、呪文料理はつくってくれるし。いやいや、そんなことではなく、のだめの能力を開花させたい、引き上げたいと思う、その愛情にグッとくるのだ。
 清良(水川あさみ)と峰(瑛太)のカップルも、清良の成長を見守る峰にグッとくる。伴走しようとするか、見守るか、その違いはあるけれど、なんて度量の広いイイ男たちなんだろう。ギャグに溢れているが、実は深い物語なのだ。

 「最終楽章」とあるが、漫画はアンコール編に突入。上野樹里や玉木宏など、素晴らしい俳優陣が年をとる前に、また映像で観たいものだ。

 

津軽三味線ユニット「あんみ通」10周年記念コンサート

 2月26日代々木上原「MUSICASA」で行われた、津軽三味線ユニット「あんみ通」10周年記念コンサートを聴いた。

 Scan0015

 あんみ通は、安仲由佳さんと金田一公美さんの津軽三味線ユニット。金田一さんは民謡歌手でもある。女性の津軽三味線ユニットは珍しいそうだ。以前、友だちTさんに誘われて、日暮里の和音というライブハウスで聴いたことがある。民謡をポップにアレンジしたり、オリジナルがあったり。パワーもあって、楽しかった。
 今回もTさんが誘ってくれたのだが、はじめて聴いたときを指折り数えてみると、7年ぐらい経っているのかも。あれからそんなに経っていたなんてびっくりだけど、あんみ通の元気の良さは変わっていなかった。
 この10年に、国内一都一道二府三十五県で500回以上のライヴを、海外では16カ国で演奏をしているそうだ。大活躍だね。

 今回は10周年記念ということで、The Ash Grove というバンドとの競演もあった。あんみ通の曲をやるから、サポートというのかな。そのThe Ash Groveは、アイリッシュ音楽のバンドで、楽器ももちろんアイリッシュ。ボタンアコーデオンはなんとなく名前から想像がつくでしょう? ブズーキはギターみたいな楽器で、たしかギリシャ音楽でも同じ名前の楽器があったなと思い出した。同じものかしら? イリーアンパイプスは、アイルランド゙のバグパイプ。間近にこういう楽器を見られるのも興味津々だが、アイリッシュの音色が日本の三味線とあうのだから面白い。
 最後は「あんじょん」といってあんみ通オリジナルのじょんから節、4連発。やっぱり津軽三味線といえばじょんからで、すごい迫力! 

 この日はあいにくの雨。湿気で三味線の棹がすべりにくくなるようで、盛んに棹を拭いていた。チューニングも大変なんだろう。
 女性ならではの苦労もあるらしい。津軽三味線といえば力強さが魅力で、男性の奏者は足を開いて踏ん張って眉間に皺を寄せての熱演になる。しかし女性だから、足を開かない&笑顔で。 「笑顔って力が入らないんですよね」。鏡の前で、笑顔で弾く練習をくり返したそうだ。80歳になっても、いまの早さで弾けることが目標という。素晴らしい!

 10周年記念のお土産にもらった紅白の落雁。三味線が描かれていて、洒落ている。和の心遣いを感じた。
Anmitu2_2
 

中西俊博コンサート Leapingbow 2010

 青山円形劇場で行われた「中西俊博コンサート Leapingbow 2010」。今年は、Reel's Trip と銘打っているが、おなじみの曲も多い。
 私はてっきり中西さんはアイリッシュ系の音楽が好きなんだと思っていたら、なんと「アイリッシュはあんまり好きじゃなかった」という発言が飛び出して、超ビックリ。そうだったのか! 「若いときは」がついていたのを聞き逃がしたのか、よくわからないが、アイリッシュをいま風のサウンドにアレンジするのは好きらしい。衝撃の告白だったが、一部の終わりはAmericanWakeで盛り上がり、二部のRiverdanceでも盛り上がった。やっぱりアイリッシュ、好きだよね。

 円形劇場はまんなかがホントに円形ステージになるステキな劇場で、劇場『ア・ラ・カルト』で慣れているせいか、円形でやるならやっぱり丸く使ってほしいと思う。額縁舞台のレイアウトもできるけど、それじゃあちと物足りない。出演者にとっては(特に演劇の場合は)制約が多いし、後ろ姿が丸見えだから、たぶん難しいステージだと思うのだけど(そういえば『ア・ラ・カルト』も10年目までは額縁でしたね)、客席との距離が近いし、出演者の後ろ姿が見えるのも、また意外な一面が見えて面白いのだ。

 その円形ステージの周りを囲むように、木村将志(ベース)、ファルコン(ギター)、伊賀拓郎(ピアノ&キーボード)、中西俊博(ヴァイオリン)、そして紅一点のはたけやま裕(パーカッション)のポジションがあり、私の座席はちょうと、中西さんと裕ちゃんがよく見える席で、オープニング、中西さんが向かいの扉から現れたときには、私のために弾いてくれているのかと錯覚できるほど、幸せな席だった(その後もたびたび錯覚に陥った)。

 中西さんに近いのも幸せなら、裕ちゃんの背後でパーカッションの操り方(?)を観られたのも幸せ。パーカッションは、四角いステージだといつも後ろの方に陣取っているから、ここぞとばかりに見入ってしまった。そして二部の冒頭、中西さん相手にインドの楽曲Lukiを演奏し、ステージを回る裕ちゃんの姿は、ダンサーみたいに綺麗だった。裸足の足も綺麗だし、手指も綺麗。自分のポジションでも、まさに四肢を駆使して楽器をたたいていて、これじゃあ靴なんてまどろっこしくて履けないだろう。二部で披露した、裕ちゃん作曲の「1928」は、美しいが重くるしさを感じる曲で、「第二次世界大戦へと向かう時代の狂気」を表現したと言っていた。そうだね、翌年の1929年は世界大恐慌で、そして第二次世界大戦と向かっていくのだ。

 はたけやま裕とファルコンははじめて聴くアーティストだったが、また聴いてみたい。しかし、ファルコンってハヤブサでしょう? そういえばファルコンのイメージはクールな感じだったが、なぜにファルコン? 中西さんのライブにいくと、上手い若手をいっぱい知って、また彼らのライブにも通いたくなる。ベースの木村クン(まーくん?)とピアノの伊賀クンは、中西さんとのトリオでも聴いていて、好き。
 編成が変わると、同じ曲もどんどんと表情を変えていく。当たり前のようだが、このライヴはあんまり聴けない音だったと思う。

 木村クンと伊賀クンがフォトンというバンドのメンバーで、そのバンドに真部裕クンが入るのだと情宣していたが、客席にその真部クンがいた。帰りがけに彼の側を通ったので軽く会釈したら、ちゃんと返してくれた。中西さんとのライブでも好青年だわって思ったけど、やっぱり好青年だった。直近のフォトンのライヴは日にちがあわなくて残念だけど、木村くんと伊賀くんと真部クンがいるなら、絶対応援しちゃうよ。だって、ホントに上手いんだもん。

 こうして今年のライヴ通いが、贅沢にはじまったのだった。

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

 映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」を観た。

Scan0150
 前売りチケットを買って、待っていたのだよ。その割には、お正月過ぎて空いてから観てるんだけど。

 原作は、二ノ宮知子のコミック。コミックをほとんど読まない私が全巻買い揃え、実写版テレビに夢中になった(アニメはパスだった。顔が微妙に違うような気がしたし、声も好きじゃなかったので…)。映画は実写版テレビの続きから、お話が始まる。俳優もテレビと同じキャストだ。
 
 東京の音楽大学で出会った指揮者を目指す千秋真一(玉木宏)と、破天荒なピアノを弾く野田恵(上野樹里)の恋愛と、音楽家としての成長を描いている(一足先にコミックは物語が完結している)。ヨーロッパ編になると、学生ののだめより、若手指揮者として一歩を踏み出す千秋のほうに、ストーリーの比重が移る。
 この映画でも、一番の見所は、伝統はあるが今は潰れそうなマルレ・オーケストラの常任指揮者として、オーケストラを立て直す千秋の奮闘ぶりだ。指揮する玉木は、スマートと言うか、エレガントと言おうか、男性でも”美しい”という言葉がピッタリ。ちなみに、マルレ・オケのコンサートマスター役、マンフレッド・ヴォーダルツがいい味を出している。
 のだめの上野樹里は相変わらず可愛いしギャグも満載だが、後編の大活躍を期待したい。

 人形の吹き替えや、フランスでフランス人が日本語をしゃべるのも、違和感がないどころか、コミカルに活きていて面白い。
 
 千秋指揮のベートーベンの交響曲第7番で幕が開き、そこがウィーンの楽友協会。なんて贅沢な。楽友協会が映画のロケで使われるのははじめてなのだそうだ。オープニングに「ベト7」、エンディングの「ラプソディー・イン・ブルー」はテレビと同じ。そのほか、ラヴェルの「ボレロ」、デュカス「魔法使いの弟子」、モーツアルト「ピアノソナタ第11番<トルコ行進曲>付き、ショパン「子犬のワルツ」、そして武士=黒木クン(福士誠治)のテーマのようなモーツアルト「オーボエ協奏曲」、etc. 中でも一番印象に残ったのは、新生マルレ・オケのお披露目のシーンで使われたので、チャイコフスキー「序曲 1812年」。感動的で、見終わったあとも、祝典のメロディと大砲が頭の中で鳴り響いていた。

 映画が前編、後編に分かれたことは、二人の成長をじっくり描き(そこにはクラシック界の舞台裏も垣間見える)、音楽を聴かせることも考えれば仕方がないと思う。かといって、映画でなければこれだけのヨーロッパロケはできなかっただろう。
「最終楽章 後編」は4月に封切り。「前編」のエンディングの後に、「後編」の予告編が流れて、気を持たせるのだ。はやく観たいな。 


東フィル ニューイヤーコンサート 2010 

 あけましておめでとうございます。

 1月2日。東京フィルハーモニー交響楽団のニューイヤーコンサートを聴きに、オーチャードホールへ。
 4年前から、毎年恒例にしている。きっかけは4年前のゲストがオーボエ奏者を引退する直前の宮本文昭だったので、これはライヴで聴き納めをしておきたいと思ったから(その前の年、私は病を治療していたので「今年は復活の年にしたい」という希望もあって、寝正月ではない新しい年の過ごし方を考えたということもある)。
 他のオーケストラのニューイヤーコンサートがどういった趣向なのかは知らないのだけれど、今年、司会の朝岡聡が「音楽の福袋」と言っていたのが言い得て妙、華やかで肩が凝らないコンサートだ。

第1部
デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」
ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調
武満 徹/グリーン

第2部
アンダーソン/プリンク・プランク・プルンク
アンダーソン/タイプライター
ショパン/「レ・シルフィード」より“ワルツ” “マズルカ” “華麗なる大円舞曲”
ハイドン/ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調より第2楽章 **
ショスタコーヴィチ/バレエ「明るい小川」より “ワルツ”
J.シュトラウスⅡ/春の声

 今年の指揮は井上 道義。この人は聴かせるだけでなく、踊ったり、演じたり、見せる(魅せる)指揮者。プログラムも井上さんが選曲して、フレッシュがキーワードなのだとか。
 おなじみの「魔法使いの弟子」で幕が開き、ラヴェル、武満と作曲者の名前はよく知っているけれど、はじめて聴く曲が続いた。ラヴェルのピアノ協奏曲はジャズの影響があって、ガーシュインの曲みたい。二人とも生きた時代が同じだから似ていても不思議ではないね。 この曲のピアノが菊池洋子、モーツアルトのピアノソナタで有名な人だそうだ。

 第2部、「ハイドンのヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調より第2楽章」はハイドンが若いヴァイオリニストのために作曲した曲なのだとか。本日のソリストの郷古 廉(ごうこすなお)は、弱冠16歳。「穏やかな曲なので、かえって難しいでしょう」と朝岡に聞かれると、頷きながら「第2楽章だけ弾くっていうのが、もっと嫌」と言っていた。正直だな。この歳で、もう1682年製のストラディヴァリを貸与されているというから、その期待度はすごい。ヴァイオリン界の石川遼クンみたいな人だ。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに特待生として入学している。高校生としてのお勉強は他でしているらしいけれど、英才教育しなくちゃ才能がもったいないでしょ、ということなんだろう。素晴らしいね。(音楽に限らず)伸ばせる才能は、どんどん伸ばしたらいい。一般人は、いい聴衆になることが、才能を応援する方法。何年後か、郷古クンが世界的なソリストになったら、「16歳のとき演奏を聴いたことがあるのよ」と自慢しましょう。
 そういえば去年、ハノーバー国際バイオリンコンクールで優勝した三浦文彰も16歳、お父さんが東フィルのコンサートマスター、三浦章広サン。年末の親子競演(凱旋公演)を聴き逃して残念だった。
 
 ショスタコーヴィチの曲が入っているのは井上サンならではの選曲か。.シュトラウスⅡの「春の声」でニューイヤーコンサートらしく。やっぱりニューイヤーコンサートは、ウィーンが本家だからね。
 そしてお年玉の景品、ラデツキー行進曲の指揮は、お嬢さんが打楽器を習っている(この日、先生が演奏していた)30代ぐらいの女性にあたった。 ややゆっくりとした、でもしっかりとしたラデツキーだった。

 はじめて聴く曲があったり、若い演奏家を知ったり、その曲の生い立ちやドラマがフレッシュだったり(魔法使いの弟子」は弟子=成長の途中だからフレッシュなんでしょうね)、新春を祝うのにふさわしいコンサートで、とても楽しめた。

 終演後、隣の東急本店にある、なだ万茶寮で食事。これも毎年の恒例行事。こうやって、いつもと同じように新しい年を迎えられたことに、乾杯。そして数々のフレッシュな希望にも。

中村紘子 デビュー50周年リサイタル Vol.2

中村紘子 デビュー50周年リサイタルを聴きに行く。その前に、minobiでランチ。

 minobiには11月もボジョレー・ヌーボーを飲みに(いやいや美味しいお食事を食べに?)行ったのだけど。そのときは当日に襲撃。今回はちゃんと数日前に予約を入れて。
 お料理を食べるのに忙しくて、写真を撮らなかったので、MENUはこちらから
最近、ロールケーキのテイクアウトをはじめたそうだ。ここのロールケーキはとってもキメが細かくて、”ふわしっとり”っと、口当たりがよい。まっすぐ家に帰る日ならお土産にするんだけど、今日はひさしぶりにいただきました。うーん、美味。
  
 田町から上野に移動。会場までまだ時間があるので、中央口に降りてみた。上野といえば、公園口に出ることが多いので、中央口はあまり知らない。

Ueno
レトロな雰囲気の駅舎だが、やっぱり馴染みがないと落ち着かず、公園口に回る。

 西洋美術館が、前庭をライトアップしていた。ガーデン・イルミネーションといって27日までの、「美術館でクリスマス」というイベントのひとつだそうだ。
091212_171302

Seiyo
ロダンの「地獄の門」も、こんな風に照らされていた。神様もクリスマスシーズンには、地獄に光を与えるのかしら?


 開場までまだ15分ぐらいあったのに、東京文化会館のロビーはすでに混み始めていた。
クラシックコンサートって、ホールが開くのをお客さんが待ちかまえている。そこいくと、演劇はあんまり開場時間に混み合わない気がする。なんの違い? お客さんの気質?

 曲目は、1961年12月東京文化会館でのデビュー初リサイタルの再現プログラム
ちょうど同じホール、同じ季節なのですね。

スカルラッティ=タウジッヒ:パストラーレとカプリス
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ長調 op.13「悲愴」
シューマン:謝肉祭 op.9
フォーレ:ワルツ・カプリース第1番 op.30
ラフマニノフ:2つの前奏曲 変ホ長調 op.23-6
ラフマニノフ:2つの前奏曲 ト短調 op.23-5
ショパン:バラード第1番 ト短調 op.23
ショパン:練習曲 変ト長調 op10-5 "黒鍵"
ショパン:練習曲 ハ短調 op.10-12 "革命"
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 op.53 "英雄"
 
この人は、椅子の位置さえあえば、すぐに弾きだす。ピアノの前でしばらく精神を集中させて、なんて、もったいはつけない。
逆に言えばすごい集中力なんだと思う。50年もの間、第一線で演奏を続けているというのは、そういうことなんだろう。円熟という言葉がぴったりだ。

ああ、”割れんばかりの拍手”というのは、こういうことを言うのね。
次から次から、大きな花束が贈られる。

091212_202301

アンコールの最後が、いつも幻想即興曲なのは、お約束なのかしら? これをやらないとファンが満足しない? それとも、これを弾いたらお別れの合図?
幻想即興曲の余韻とともに、帰宅。