2014年11月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

Twitter

無料ブログはココログ

« 2011年4月 | トップページ | 2013年9月 »

2013年8月

東京都のヘルプマーク

 都営交通で配布しているヘルプマークです。

Help

 2012年10月から都営地下鉄大江戸線で、配布され、優先席へのステッカー標示をしていました。今年7月から全ての都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで配布しています。鉄道の場合は駅の事務室でもらえます。とくに手続きはいりません。

 都営交通の広報が目にとまりますが、ヘルプマークは、東京都が<義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていることが外見からは分からない方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマーク>だそうです。つまり、ピクトグラム(サイン)としての「ヘルプマーク」の策定を東京都福祉保健局が行い、そのマークを使って、都営交通がヘルプマークのタグの配布をしているということになります。
マークの利用範囲は、交通機関に限らず広いんですね。

 都はこのマークを使用したヘルプカードの標準様式を2012年10月に定めました。都営交通の取り組みと同時進行ということになります。
 標準様式の策定は、市区町村単位でつくられていた同じような趣旨のカードを、共通のピクトグラム(マーク)を使うことで、行政枠を超えて支援を受けられるようにする目的がありました。
 ヘルプカードの発行は市区町村で行います。制定前の12年6月に都が調査したところ、独自にヘルプカードの取り組みをしていた市区町村は9区3市、社会福祉協議会や障害者団体で作成している地区は5区5市。同じようなといっても、目的も対象者もそれぞれ異なっていて、対象の障害を特化している自治体もあれば、全世帯の救急時を目的としているところもあります。そのためが、従来から実施していても、都の標準型ヘルプカードに移行していない自治体も多いようです。 
 お住まいの自治体では、ヘルプマークの入ったヘルプカードが導入されていますか?

  自治体の実情に沿うようにとしながら、都が「ヘルプカードのガイドライン」で想定している対象者は「障害者」のようで、へルプマークが本来意図した対象者とは微妙にずれています。
 都の、標準へルプカードの行政枠を超えた支援の取り組みを目指す試みには拍手! しかし障害種類、あるいは高齢者、難病の人、等々の支援ニーズがある人たちの”枠”を超えるのは、まだ難しそうです。

 
 ヘルプマークそのものは、そして都営交通の使い方は、障害名や病名に関わらず、支援ニーズを示すものです。
 都営交通は、手続きは必要とせず申し出た人に配布しています。それなら「外見からは分からない方々」というカテゴリーなど設けずに、支援が必要であると外見からわかるであろう人たちにも配って、ニーズがあることをアピールすればよいのではないでしょうか。なにしろ、杖をついていても優先席をゆずってもらった経験は数えるほどという声もあるのですから。「援助や配慮を必要としていることが外見から分からない方々」のためのという前提は「外見から判断できれば支援が受けやすい」ということになりますが、その前提には私は懐疑的です。
 
 ですが、ヘルプマークが障害名や病名に関わらず、支援ニーズを示すものであるなら、その普及は、生活機能に困難がある状態が「障害」、という国際的な障害概念が日本社会にも浸透するチャンスなのではないかと、淡い期待も抱いています。せっかくつくったのですから、上手く普及するといいのですが…。

 ヘルプマークは、周りの人たちの理解がなければ使えないマークです。支援を必要とすることを、知らない人に伝えることはリスクもあります。
 また、ヘルプカードの標準化で都内の自治体の枠を超えたように、東京都以外の都道府県でも共通に理解してもらえるマークであってほしいもの。 
 都営交通の実践も、JRでも他の民間鉄道でも利用できるようになったら。まずは、東京都が都営と一本化を狙う東京メトロあたりで……。


お気づきですか? エスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーン

2013年7月29日から8月31日まで、JR東日本をはじめとする全国27の鉄道事業者、商業施設、日本民営鉄道協会、日本エレベーター協会が共同で、エスカレーターの安全利用を呼びかけるキャンペーンを実施しています。具体的な活動は、駅や商業施設に啓発のためのポスターを貼ること。

Es01


このポスター、お気づきですか?

私の家の最寄り駅では気づかす、これは併設の駅ビルで見たもの。
友達や知り合いにも聞いたら知っている人のほうが少なかったので、いくつかの鉄道会社に問い合わせたところ、掲示板の関係で利用客の動線に貼っていない施設もあるとか。
また具体的に駅の名を尋ねる会社もあり、その後、その駅にはポスターが貼ってありました。

エスカレーターの片側歩行が導入されたのは、70年の大阪万博のときからだと言われています。それからの詳しい経緯は別の機会に記事にするとして、本来は、立ち止まったまま利用するものだそうで、今回のキャンペーンポスターには、その旨が明記されています。
こうした呼びかけは2003年頃から日本エレベーター協会が、その後鉄道各社や商業施設でも行われ、2010年には今回と同じような共同の啓発キャンペーンが実施されました。

JR東京駅や品川駅などのターミナル駅では、エスカレーターのところの壁に独自の注意書きや、手すりにステッカーを貼ってあるところもあります。こういう駅はキャンペーンにも熱心。目にとまりやすい位置にポスターの縮小コピーを貼る工夫も見られます。


Fj3100690001

私は、キャリーバッグの接触や、酔っ払ったビジネスマンがエスカレーターを歩いていてステップを踏みはずしたのを何回か目撃しています。荷物をぶつけられたり、オジサンが2、3段落ちてきた経験も。この夏は、マキシスカートの女性が自分のスカートを踏んで、つまづいていました。そうしたヒヤリハットは他人を巻き込んで大きな事故になる可能性が高い。単に、障害者やお年寄りや子ども連れが利用しにくい、という問題ではありません。
読売新聞の記事では(2013年8月9日)、JR東日本管内で年間250件の事故だそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130808-OYT1T01677.htm

エスカレーターか改札の近くにポスターを貼らなければ、関心がない人の目にはとまりません。
まだまだ「エスカレーターは立ち止まって利用するもの」という原則を知らず、片側歩行がルールと信じている人のほうが多いと思います。ターミナル駅だけ、1社だけの取り組みでは、人の認識は容易に変わりません。
難しいのは承知の上で、全国規模のキャンペーンだからこそ、参加各社には積極的に広報を展開してほしいものです。

エスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーン
http://www.n-elekyo.or.jp/docs/20130725eskapress.pdf

エスカレーター内の歩行について
http://www.n-elekyo.or.jp/instructions/escalator.html

ブログを再開しました(ごあいさつ)

長らく休んでいたブログを再開しました。
バリアフリー、ユニバーサルデザイン、共生社会を中心テーマに、更新していきます。

よろしくお願いいたします。

« 2011年4月 | トップページ | 2013年9月 »