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叔母との旅

 シス・カンパニー『叔母との旅』を観た(原作 グレアム・グリーン/劇化 ジャイルズ・ハヴァガル/翻訳 小田島恒志/演出 松村 武/於 青山円形劇場)。

 グレアム・グリーンといえば『第三の男』の作者で、『ハバナの男』をワクワクして読んだのを思い出す。そこまでは思い出すんだけれど、細部の記憶は怪しい。でも『叔母との旅』と聞いて、なんだか懐かしい気持ちになった。それに出演者が、段田安則、浅野和之、高橋克実と、芝居巧者が揃っていて、もうこれは行くしかないでしょう。若い鈴木浩介が、この三人にどう絡んでいくのかも興味があった。友達に言わせると「全員地味」なんだが、それはテレビしか観ない人の意見だ。

 銀行を早期退職したヘンリーは平凡な生活を送っていたが、母の葬儀で、50数年ぶりに叔母のオーガスタと会う。独身でまじめなヘンリーだが、叔母は自由奔放に生きてきたらしい。そんな叔母に誘われて、ロンドン、ブライトン、パリ、イタリア、イスタンブール。一度はロンドンに戻るものの、また叔母に呼ばれてアルゼンチンからパラグアイへと旅をする。ユーモアと皮肉、人間洞察も深い。
 
 円形劇場をそのまま円形に使って装置もほとんどないのに、空間も人物もめまぐるしく変わる。出演者は男優だけだが、老若男女様々な役を持ち回りで演じる。役者達はスーツ姿で、一部と二部にシャツが変わるものの、役柄による衣装替えはない。さぞ難しいだろうと思うが、うまいんだ、これが。
 とくに主人公のヘンリーは4人が入れ替わり立ち替わり演じるのだが、台詞のタイミングはもちろん、入れ替わるところの体の動きが美しい。ダンサーで振り付け師の小野寺修二に動きをつけてもらったのだそうだ。

 見応えのある舞台だった。最近は、年間ベストテンを考えるほど本数を観ていないが、今年のベストワンかもしれない。役者ってすごいなと思わせてくれた舞台だ。
ちなみに、パンフレットに94年に「演劇集団 円」が上演したとある。細部は思い出せないが、そうか観ている。だから懐かしかったのだと納得。

 帰り道、一緒に観た友人が「平凡な生活から違う人生に飛び込めたヘンリーがうらやましい」と言っていた。いやいや、幾つになっても人生はわからないよ。予想がつかない展開が待っているかも。

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