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2010年9月

アトレ、グランドオープン間近! あるいは「きちきち」の謎

 ロンロンからアトレに変わって、長い間改装工事をしていたJR吉祥寺の駅ビルが、9月21日にグランドオープンする。
 吉祥寺はアトレのグランドオープン、10月には伊勢丹跡がコピス吉祥寺としてオープン。そのためか東急やパルコも一部改装をして気合い十分。

  その吉祥寺アトレの出入り口にこんな看板が…。

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 せっかくオシャレな吉祥寺アトレにしたのに、「きちきち」ってなに? 「きちきち3rd.Av.」の3rd.Av.はアトレ内のフロアの区画みたい。ホントは block なんだよね。

Photo
 花火の広場もこんなに垢抜けたのに、なぜ「きちきち」?

Photo_2
 ここにも「きちきち」の看板が。たぶん出入り口全部に「きちきち」がある。

 吉祥寺の「吉」を重ねてひらがなにして、親しみやすく愛称にしたつもりなんだろうけれど……。せっかく煉瓦のタイルも貼ったのに「きちきち」だよ。
 今はやりの肩の力を抜いた感じを表そうとしているのなら、ちょっと待った!

デジタル大辞泉をひいてみると

きち‐きち
[副]
1 堅い物がこすれたり当たったりする音を表す語。
2 正確に、または規則正しく物事をするさま。きちんきちん。「部屋代を―(と)払う」
[形動]空間・分量・時間などに、ゆとりがないさま。「―に詰め込む」「―な靴」「―なスケジュール」

ゆとりがないことを連想させる言葉なんだけれど、これって商業施設に縁起悪くない? きちんと規則正しくっていうのも、商業施設にそぐわないでしょう?
音が”可愛い”って思っているのかなあ。

「きちきち」の謎である。


“これも自分と認めざるを得ない”展

 猛暑真っ最中の頃、21_21 DESIGN SIGHTで行われている「佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるを得ない”展」を観た(11月3日まで)。 電通にいらしたころから佐藤雅彦さんファンで、勝手に佐藤先生と呼ばせてもらっている。好きな番組はNHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」と答える。

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koremo

 いつもの年なら秋祭りが終わると本格的な秋が訪れるが、今年はどうなんだろう。

 この夏、重宝したのが飲料水の自販機とペットボトル。去年までは、エコや景観としてもよくないから、こんなに街のあちこちになくてもいいだろうと思っていた。今年はそう思いながらも、外出時にはよく使った。マイボトルは大きければ邪魔だし重いし、小さければ補充ができないので、ついペットボトルの飲料を買うことになる。
 もともと自宅ではぺっと

吉祥寺 秋祭り 2010 2日目

  秋祭り二日目。図書館に行くとき、東急百貨店の大正通側でちょうど御輿の出発に出会った。せっかくだから、ついていくことにした。

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 賑やかなものについていきたくなる。小さい頃、ちんどん屋さんが好きでねえ。小学校に上がるころには見かけることもなくなったのだけれど、思えばあの幼児期のちんどん屋好きが、私の歌舞音曲好きの原点なのかもしれない。お祭りっていろんなことを思い出すなあ。

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<五日市通り親交会 八枝神社神輿>八枝神社は五日市街道沿いにある小さなお宮。
あっ、コンビニのおじさん発見! 担ぎ手さんたちとすれちがうと、汗とシップの匂いがする。

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 今日も駅前の平和通りで、各町会御輿のお披露目が行われた。これは大正祭礼委員会の御輿。町会ごとに、担ぎ方もかけ声も違うようだが、見ている私は縦揺れだけでバリエーションはない。

叔母との旅

 シス・カンパニー『叔母との旅』を観た(原作 グレアム・グリーン/劇化 ジャイルズ・ハヴァガル/翻訳 小田島恒志/演出 松村 武/於 青山円形劇場)。

 グレアム・グリーンといえば『第三の男』の作者で、『ハバナの男』をワクワクして読んだのを思い出す。そこまでは思い出すんだけれど、細部の記憶は怪しい。でも『叔母との旅』と聞いて、なんだか懐かしい気持ちになった。それに出演者が、段田安則、浅野和之、高橋克実と、芝居巧者が揃っていて、もうこれは行くしかないでしょう。若い鈴木浩介が、この三人にどう絡んでいくのかも興味があった。友達に言わせると「全員地味」なんだが、それはテレビしか観ない人の意見だ。

 銀行を早期退職したヘンリーは平凡な生活を送っていたが、母の葬儀で、50数年ぶりに叔母のオーガスタと会う。独身でまじめなヘンリーだが、叔母は自由奔放に生きてきたらしい。そんな叔母に誘われて、ロンドン、ブライトン、パリ、イタリア、イスタンブール。一度はロンドンに戻るものの、また叔母に呼ばれてアルゼンチンからパラグアイへと旅をする。ユーモアと皮肉、人間洞察も深い。
 
 円形劇場をそのまま円形に使って装置もほとんどないのに、空間も人物もめまぐるしく変わる。出演者は男優だけだが、老若男女様々な役を持ち回りで演じる。役者達はスーツ姿で、一部と二部にシャツが変わるものの、役柄による衣装替えはない。さぞ難しいだろうと思うが、うまいんだ、これが。
 とくに主人公のヘンリーは4人が入れ替わり立ち替わり演じるのだが、台詞のタイミングはもちろん、入れ替わるところの体の動きが美しい。ダンサーで振り付け師の小野寺修二に動きをつけてもらったのだそうだ。

 見応えのある舞台だった。最近は、年間ベストテンを考えるほど本数を観ていないが、今年のベストワンかもしれない。役者ってすごいなと思わせてくれた舞台だ。
ちなみに、パンフレットに94年に「演劇集団 円」が上演したとある。細部は思い出せないが、そうか観ている。だから懐かしかったのだと納得。

 帰り道、一緒に観た友人が「平凡な生活から違う人生に飛び込めたヘンリーがうらやましい」と言っていた。いやいや、幾つになっても人生はわからないよ。予想がつかない展開が待っているかも。

吉祥寺 秋祭り 2010

 今年の吉祥寺秋祭りは9月11、12日。やっと少し涼しくなったと思いきや、今日は真夏の暑さだった。

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 武蔵野八幡神輿を中心に、各商店会の御輿が十基、吉祥寺の街を練り歩く。
 今日は駅前で木遣りを聴いたり、御輿の競い合いを観たり。担ぐわけでもないのに、あのかけ声を聞くと自然に体が縦に揺れる。
 沿道を歩いていたら、いつも健康診断をしてもらうドクターを見かけた。法被を羽織っていたから関係者ですね。先生、お祭り好きなんですか? それとも救急隊として控えているのかな? 次にクリニックに行ったときに聞いてみようかと思うが、日常的に通っているわけじゃないので忘れちゃうな。見物客の中にも何人か知っている顔を見つけた。やっぱり地元。沿道は、押すな押すなの賑わいだ。

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 順序が逆になったけれど、八幡様にもお詣りをした。今日の主役ですから、御輿見物だけでは失礼というもの。
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 この1年の間に吉祥寺の街は随分変わった。これから来る大手企業も”地元意識”を大事にしてね、どうぞよろしく、と思う今年の秋祭り。頑張れ、吉祥寺!

トイレット

 友だちに「映画の『トイレット』、観る?」と訊かれた。
 私の研究テーマが、「多機能トイレの社会学」で、多機能トイレ(東京都の呼称は「だれでもトイレ」)から共生を具体的に考えているからそんな話になったのだが、研究はさておき、荻上監督作品は大好き。とくに『かもめ食堂』は、個人的な思い出がある。あの頃は、もっとゆっくり生きようと思ったのだ。いまは、ゆっくりといえばゆっくりだけど、こうなるとは予想していなかった…。

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 映画についての詳細はこちらから。

 カナダのとある町。芸術家で、パニック障害で女装趣味(?)のモーリー、まじめな研究員でオタクのレイ、生意気な大学生の妹リサ。この兄妹と言葉が通じない、ばーちゃんの絆の物語。
家族の精神的支柱の具現化がトイレ、といったら大袈裟なのかな? しかし、なんと”共生”の物語でもあったので、おお!!

 あくまでコメディで、けっこうドライで、でもふわっと優しくて。
共生はこうでなくちゃ! 
最初からベタベタのお涙ちょうだい路線じゃ、ダメなんだよ。
私は「”人間の尊厳””共生社会”なんて立派なことを言ってて排泄を考えない人が多すぎる」と、日頃からプリプリしているが、実はお説教くさいのって大嫌い。

 家族が囲む食卓のメインディッシュが生粋の和食じゃなくて餃子っていうところや、足踏みミシンとピアノ、フェイクじゃないことを証明したいのにエアギターだったり、微妙にずれているセンスが逆にリアル。

 いい映画だった。楽しかった。
『西の魔女が死んだ』のおばあちゃん、サチ・パーカーが謎の女性で出ているところも、いいなあ。

シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い 交差する夢と前衛

 東京藝術大学大学美術館で行なわれている「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い 交差する夢と前衛」を観た。(10月11日まで。福岡巡回)
 詳細はこちらから。
 

 9月なのに、まだ猛暑が続く東京。芸大は、界隈の美術館ではJR上野駅から一番遠い場所。上野公園をつっきって歩いて、キャンパスについたときには汗だく。友人と二人「お水、のみたーい!」。思わず美術館のお兄さんに「自販機ありませんか?」と聞いたら、学食を教えてくれた。そこでペットボトルのお茶を飲みつつ、しばし涼む。
 照返しが来る炎天下のキャンパスで学生達が思い思いに作品を創作していた。4日、5日が「藝祭」で、その準備らしい。

 シャガールである。
 シャガールのイメージといったら、幻想的、奥さんをこよなく愛した「愛の画家」。色彩が綺麗。ナチスからの亡命、波乱の人生。大きな展覧会の中で、ヨーロッパの画家たちに交じって何枚か観ている分にはこんなところで、それ以上傾倒することもなかった。

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 今回は、「シャガールが夢見た展覧会 代表作を祖国ロシアの芸術家たちと一堂に」とあるように、ロシア出身のユダヤ人という出自がはっきりとわかる。まさに「屋根の上のバイオリン弾き」の世界だ。いや、ミュージカルの『屋根の上のバイオリン弾き』はシャガールの絵にちなんで名付けられたもので、もともとは、皇帝ネロの迫害に屈しなかったユダヤ人の故事なのだそうだ。人間の根っこ、アイデンティティについて考えさせられる。

 1964年に、手がけたパリオペラ座のこけらおとし『魔笛』の舞台芸術のスケッチ画も展示してあり、おもしろかった。この人、絵画だけじゃなかったんだなあ。中央のソファに腰掛けると、天井のスピーカーから流れている魔笛の音楽を聴ける仕掛けも素敵! ピンポイントなので絵画の鑑賞の邪魔にはならない。

 ポンピドー・センターのコレクションから70点が展示され、「シャガール:ロシアとロバとそのたのものに」という映画も観たので、たっぷり2時間余。
 ポンピドー・センターにあわせた寒いぐらいの館内を出ると、木陰も暑い夏の昼下がりだった。

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