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ザ・キャラクター

 野田地図「ザ・キャラクター」を観た(東京芸術劇場)。上演は終わってしまったが、まだいろいろと考え中。一応メモしておこう( ネタバレ注意)。

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 町の書道教室が、実は新興宗教の拠点という話。そこにギリシャ神話を重ね合わせてはいるが、事件は生々しい。
 
 相変わらず言葉の使い方が巧みだが、今回は、文字の形を駆使したものが多い。書道教室なので、習字をする、ギリシャ神話を写経(?)する。それが、スクリーンに映し出される。「袖」が「神」になって、教祖が生まれる。「幻」と「幼」。「儚」と「夢」。
  
 書道教室に部屋を貸した、ただの大家(おおや・橋爪功)はいつしか大家(たいか)に、身の危険を感じて脱走を図る会計係(藤井隆)も、いつしか幹部に。舞台の藤井隆をはじめて観た。少々計算高いところもある”普通の人”を演じて、上手い。
 弟を救出しようと書道教室に入ったマドロミ役の宮沢りえは、この芝居の巫女のようだし(彼女のロングストレートの黒髪も、、あの事件を彷彿させる)、銀粉蝶、橋爪功が芝居巧者なのはいうまでもない。その他の役者たちもそれぞれに活躍している。

 1990年代をピークとした世代の反省、といおうか、時代の説明のようにも見えるが、ギリシャ神話の時代から脈々と続いている行為でもある。そして、それは決して過去のものではなく、「Change!」というキーワードで今につながる。変化を求めて、一人の人間に群がって、その後どこに行こうというのか。野田は、今の時代の幼さにも警鐘を鳴らしている。書道ブームという今の時代の枠組みを利用しているところも巧い。

 

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