2番目、或いは3番目
ナイロン100℃ 35th SESSION 「2番目、或いは3番目」(於 本多劇場)を観た。
原因は天災なのか、或いは戦争のような人為的なものなのかわからないが、荒れ果てた町に、綺麗な身なりをしたよそ者たちがやってくる。自分たちの町も被災したが、この町のほうがヒドイ。だからお役に立てればと……。
町の人たちは、ギリギリの生活を強いられながらも、生活の知恵があり、笑いもする。お手伝いをするはずのよそ者たちのほうが疲れているようだ。
ちりばめられたナイロンならではの笑いの中に、政府に見放された人々、住む土地、善意の欺瞞、複雑な人間関係、難民、ごまかし……。
相変わらず、犬山イヌコ、峯村リエ、松永玲子、村岡希美ら、個性的な女優たちがいい。客演の(といっても準レギュラー?)緒川たまきも、元教師の役でいい味をだしている。しっかりと演技を受けるみのすけ、三宅弘城、マギー(この人も準レギュラー?)。大倉孝二は得意な役所で、自由自在といった感じ。
ラスト近くの、二人ともよそ者のジョゼッペ(小出恵介・客演)とダーラ(峯村リエ)の会話が印象的だ。