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2010年7月

お気に召すまま

 子供のためのシェイクスピアカンパニー「お気に召すまま」を、あうるすぽっとで観た。子供のためのシェイクスピアカンパニーは、私にとって毎年恒例の夏の風物詩になっている。が、なぜかその時期、いつも忙しいんだよ。今年も忙しいと言いつつ、でも、これを観ないと夏休みがこないのだ。

 貴族社会で、互いに一目惚れしたロザリンド(大内めぐみ)とオーランドー(若松力)。それぞれ理不尽な理由で追放の身になり、アーデンの森に逃げ込む。森の中で再び出会った男装のロザリンドとオーランドー。そしてアーデンの森には、二人よりも以前に追放された元公爵にしてオーランドーの父(福井貴一)とその供の者が住んでいた。
 「お気に召すまま」は何度も観ているが、恋愛ドラマだと思っていた。だが今回は、若い役者に主役の恋人達を任せ(初々しくて可愛いカップル!)、公爵の従者の貴族であるジェーシェイクを伊沢磨紀が演じたことで、哲学的な部分も丁寧に描かれていて、ああこういう芝居だったのかと認識を新たにした。大人のためのシェイクスピアだねえ。福井貴一も渋く、公爵の威厳があってかっこいい。

 脚本、演出も兼ねる山崎清介、戸谷昌弘などの常連もしっかりと持ち味を活かした演技。その中で、カンパニー初参加の加藤記生に注目した。三役を個性的に演じている。パンフレットを見ると、渡辺えり主宰の劇団宇宙堂にいた人だという。ああ、そう言われればなんとなくキャラクターが渡辺えりに似ている、と合点がいった。

 通路を挟んだ前の席に座っていた小学生の兄妹が、休憩時間に、役者の動きを真似たりストレッチをしたり。パンフレットに戸谷サン監修の写真付きストレッチ講座が載っていたのだ。こうした子供のわくわくした反応が伝わってくるのも、この芝居の楽しいところだ。
 

2番目、或いは3番目

 ナイロン100℃ 35th SESSION 「2番目、或いは3番目」(於 本多劇場)を観た。

 原因は天災なのか、或いは戦争のような人為的なものなのかわからないが、荒れ果てた町に、綺麗な身なりをしたよそ者たちがやってくる。自分たちの町も被災したが、この町のほうがヒドイ。だからお役に立てればと……。
 町の人たちは、ギリギリの生活を強いられながらも、生活の知恵があり、笑いもする。お手伝いをするはずのよそ者たちのほうが疲れているようだ。

 ちりばめられたナイロンならではの笑いの中に、政府に見放された人々、住む土地、善意の欺瞞、複雑な人間関係、難民、ごまかし……。

 相変わらず、犬山イヌコ、峯村リエ、松永玲子、村岡希美ら、個性的な女優たちがいい。客演の(といっても準レギュラー?)緒川たまきも、元教師の役でいい味をだしている。しっかりと演技を受けるみのすけ、三宅弘城、マギー(この人も準レギュラー?)。大倉孝二は得意な役所で、自由自在といった感じ。

 ラスト近くの、二人ともよそ者のジョゼッペ(小出恵介・客演)とダーラ(峯村リエ)の会話が印象的だ。

マネとモダン・パリ

 6月14日の山王祭の話題から、すぐにアップするつもりだったのに遅くなってしまった、三菱一号館美術館の『マネとモダン・パリ』。マネの魅力がぎっしり詰まった展覧会で、時間が経っても思い返すたびに幸せな気分になる。

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 《すみれの花束をつけたベルト・モリゾ》
 マネのモデルで、印象派の画家ベルト・モリゾ。後に、マネの弟と結婚する。マネは好んでこの人を書いたそうで、この展覧会でも、モリゾをモデルにした作品を集めた一画がある。美しいんだなあ。モリゾの美しさと、黒色の美しさに見とれ、いつまでも眺めていたいと作品の前でずっと立ち止まっていた。

 
 《草上の昼食》や《オランピア》などのイメージが強いマネ。あるいは肖像画のイメージが強かったのだが、今回、この美術展を観て、この人は一瞬の表情を捉えるのがとても上手いのだと、改めて感心した。
 
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 たとえば、この《ラテュイユ親父の店》。 女を口説いている男の表情。ほんのり赤く染まった女の耳。そして後ろでコーヒーを注ぐタイミングをはかっているギャルソン。いやあ、わくわくする。

 何気ないスケッチだけど、心に残った1枚。《小円卓の前、赤いスカートにブーツを履いた足》 。色気が漂い、想像が膨らむ。マネは、ホントに粋な人だったんだなあ。
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 三菱一号館のショップでポストカードを買ったら、袋にマネの姿のスタンプが。オシャレですね。
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 7月25日まで。

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