小布施 岩松院と北斎館
ブラームス交響曲第1番に酔いしれた次の日は、軽井沢から足を延ばして小布施に行った。北斎筆の、岩松院の天井画と、北斎館に展示されている祭屋台の天井画がお目当て。晩年の北斎は小布施の豪商 高井鴻山のもとをたびたび訪れ、筆を執った。岩松院の天井画も、 祭屋台の天井画もそのときのもの。
新幹線で長野に出て、長野電鉄に乗り換え。普通電車の最後尾に荷物が積まれていて、よく見るとエリンギの出荷だった。いいなあ。
おぶせ駅からタクシーで5分で岩松院につく。
山を背に、長閑な光景が広がる。岩松院は副島正則の菩提寺。小林一茶の有名な句「痩せ蛙 負けるな一茶 ここにあり」もこのお寺の中庭にある池の蛙を見て詠んだという。
そして、本堂の天井に北斎の「八方睨み 鳳凰図」がある。21畳の大作だ。こればっかりは、美術館に巡回してもらうわけにはいかない。
町の中心部に戻り、北斎館へ。
東町祭屋台の「龍」「鳳凰」図
上町祭屋台の、怒涛「男浪」「女浪」
人生が短かった時代に、80歳を越えてこの緻密さと迫力はすごい。圧倒される。絵画の本物に接する感動は、ライヴの臨場感に似ている。
この日の小布施は真夏日で、一斉にリンゴの花が咲いていた。。時間がなかったので他のところは回らなかったのだが、他にも見所があるようで、また訪れたい。
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