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没後四〇〇年 特別展 長谷川等伯

  待ちに待った長谷川等伯展(東京国立博物館平成館 3月22日まで)。最近は美術展の宣伝が派手になったし、ずいぶん前から告知するので、なんだか”お預け”状態が長い。なのに会期は1か月。終了間近になると慌てそうなので、思い立った日に、即、行くことにした。

 史上最大の回顧展だそうである。国内にある等伯の作品ほぼすべてを展示してあり、「松林図」「楓図壁貼付」「松に秋草図」の国宝三点や巨大涅槃図も見られる。等伯自身が日蓮宗の熱心な信者だったそうだ。そんなわけで、初期の頃は日蓮宗寺院の仏画が多い。
 
 祥雲寺の障壁画「楓図壁貼付」「松に秋草図」にも素朴さというか野趣がほのかに漂う。それが等伯の持ち味で、晩年の水墨画につながるのだろうけれど、雅という点では狩野派に軍配があがるのではないかと思う。狩野派が等伯のことを「あの田舎者が」とて思っていても、不思議じゃない。
 

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重要美術品「柳橋水車図屏風(右隻・左隻)」。橋は、平等院(極楽)の入り口にかかる宇治橋。
「重要美術品ってなに?」というわけで調べてみた。

 日本の美術品の海外流出を防ぐ目的で、昭和8年に「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」が施行された。この法律は、昭和25年に「文化財保護法」が施行されたことに伴い廃止となったが、「認定されている物件については、同法は当分の間、なおその効力を有する」(「文化財保護法」の附則)と定められたので、いまでも生きている。
 いまの重要文化財程度の価値のあるものと考えていたようだが、実際に認定された美術品は玉石混淆で、文化庁では重要美術品の調査を続け、重要文化財の指定または認定の取消を行っているそうだ。
 この「柳橋水車図屏風」、今も「重要美術品」のまま。その真価がまだ確定していないのだろうか。美術品としての価値はわからないが、私は好きだったけどねぇ。


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                  「枯木猿猴図」(右隻・部分)

 晩年の作品は水墨画が多いが、やはりなんといっても「松林図」。あの静まりかえった、ひんやりとした空気感(もう一つの「松林図」は月が出ているせいか、ひんやりとは感じなかった)。
 この特別展のチケットにも使われ、展覧会のトリでもあり、等伯といえばこれに尽きる。

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 東京終了後、京都国立博物館(4月10日~5月9日まで)に巡回。

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