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葛飾応為「吉原格子の図」

 太田記念美術館開館30周年記念 特別展『江戸の彩 -珠玉の浮世絵コレクション』に行った。
 太田記念美術館は、博多の豪商の出身で、東邦生命会長を務めた五代太田清藏(1893~1977)が収集した浮世絵コレクション約1万2千点を中心にした浮世絵専門の美術館。若い頃から絵画が好きで、浮世絵の多くが海外に流出したことを嘆き、コレクションしたという。こういう人がいてくれて良かった。

 30周年おめでとう! なのだけれど、今回私のお目当ては、葛飾応為「吉原格子の図」。
 応為は、葛飾北斎の絵を手伝った、北斎の三女お栄の雅号だ。北斎が「おーい、おーい」と呼ぶことから「応為」となったという。北斎を手伝っていたことはよく知られていて、合作の作品もわかっているようだが、「応為作」は少ない。
 いつか見たいと思っていた。

 2月7日の昼下がり、『おんな北斎』というテレビ番組を見ていた。内容は北斎とお栄の話で、「ふむふむと」と見ていると、「吉原格子の図」が解説され、現在太田記念美術館で公開中というではないの!
 そりゃあ、この機会を逃さずに観に行かねば!


Scan0004_2
  
 実物は掛け軸に表装されていて、並んでみていた人が「額縁のほうが合いそう」と言っていたが、そうかもしれない。
 光と陰。番組ではレンブラントを引き合いに説明していたが、実に見事。当時日本では、こんなふうに光と陰を描いた作品はないそうだ。
 明るく照らされた店内、格子越しに覗く客の影法師、提灯や看板の灯り……。そしてよく見ると、店の中が明るく照らされ遊女が大勢並んでいるのに、顔がはっきりわかる女は一人だけだった。写実のようでいて、これも計算なのだろうなあ。吉原は、光に照らされて賑わいのあるほうが、実は闇なんじゃないだろうか。
 女絵師が活躍できる時代ではなく、女の名では売れなかったようだが、”売る絵”ではなく、”描きたい絵”だったんだろうと思う。
 
 特別展『江戸の彩 -珠玉の浮世絵コレクション』は、2月24日まで。

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