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2009年7月

中村紘子 ピアノ協奏曲の夕べ

  「いいな!」と思うと、何回か追いかける癖がある。
 ゴールデンウィークに、大賀ホールで中村紘子のリサイタルを聴き、感動したので、今回はオーケストラとの協奏曲だ。一週間前にチケットをとったが、聴いて良かった。

 場所は東京文化会館大ホール。指揮は大友直人、オーケストラは東京都交響楽団。

曲目は、
 
モーツァルト  ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537「戴冠式」

三善 晃  ピアノ協奏曲 

ラフマニノフ  ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18

 3曲とも個性が違って、面白いコンサートだった。現代音楽を演奏したのは意外な感じがしたけれど、迫力の演奏。作曲者の三善さんも客席にいらしていて、拍手を送られていた。
 一曲、一曲が素晴らしかったが、圧巻はやはりラフマニノフ。聴衆にとっても馴染みの曲だし、ホール全体が一体となって盛り上がった。

 中村さんは、自分のパートが休みだと、演奏しているパートの奏者をじーっと見つめている。集中して音を聴いているんだろうけれど、若い奏者にとっては先生が二人いる(大友さんと中村さん)みたいだろうな。
 今回も手が見えない席だったのだが、ペダルを踏む足の動きが激しい! 

 ラフマニノフを弾き終わると、客席から熱い拍手が長く続き、オーケストラとともに何度も応えたが、「手が疲れたので」というジェスチャーをして、アンコールはなかった。 これも潔い。
 ラフマニノフ第2番の余韻を楽しみながら、帰路についた。


 

ウィーン・フィルの室内楽

 武蔵野市民文化会館小ホールで「ウィーン・フィルの室内楽」を聴いた。

ハープのグサヴィエ・ドゥ・メストレをメインに、フルートのヴォルフガング・シュルツ(ウィーンフィルのソロフルート奏者)、チェロのフランツ・バルトロメイ(首席奏者)という編成。今年没後200年のハイドン・イヤーにちなんだプログラムだった。

J.ハイドン:フルート、ハープ、チェロのためのトリオ ト長調 op.59 HobXV15

J.シュトラウスⅡ世:ロマンス ニ短調 op.243
             ロマンス ト短調 op.255

Mグランジャニー:ハイドンの主題による幻想曲 op.31

J.ハイドン:アダージョ ヘ長調 HobXⅦ9

J.ハイドン:主題と6つの変奏 ハ長調 HobXⅦ5

G.フォーレ:シシリエンヌ ト短調 op.78
       子守唄 ニ長調 op.16
幻想曲 ハ長調 op.79

M.ラヴェル:ソナチネ

ドビッシー:子供の領分 より  ゴリウォーグのケークウォーク (アンコール)

 ハープをメインにした、この編成のトリオは、はじめてだったが、華麗で力強い演奏にハープのイメージが、がらりと変わった。 グサヴィエ・ドゥ・メストレは、フランス人としてはじめて首席ハーピストになった人だそうだ。25歳で首席奏者というから、その演奏は押して知るべし。知らなかったが「ハープの貴公子」と呼ばれているらしい。たしかに背が高く、ハンサム。ペダルを踏む右足もなんだか絵になるし、弦を奏でる指も綺麗だし、ちょっと飛びはねながら拍手に応える姿も若々しくてカッコイイ。
 しかし、しかし、なんといっても演奏が素敵。ダイナミックといったらいいのか、音がすごいわ! 
 
 一緒にいった友人は、お父さんが入院されている。今週実家に帰って様子をみてくるそうだが、「なんだか私だけこんなに素敵なコンサートを楽しんで、母が可哀想になっちゃった」と。共通の友人も最近体調が悪く、あまり出歩けない。介護を担っている人や病気を抱えている人が、こういう演奏を聴いて、少しでも息抜きできるといいのだけど…。 

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