Strings 中西俊博トリオ Live
吉祥寺の28席+補助席という、ちっちゃなライブハウス「Strings」を知ったのは、去年の秋だった。以前から、お店があることは知っていたのだけれど、ライブを聴いたことはなかったのだ。
あるとき、店の前を通りかかると、ライブの予告になんと「中西俊博」とあるではないか!
ジャンルを超えたヴァイオリンの巨匠と呼ばれているようだが、私にとっては中西さんといえば、「ア・ラ・カルト」の中西さんで、20年来のファンだ。その中西さんが吉祥寺のライブハウスに出演しているなんて! そりゃあ、ぜひとも行かなくっちゃ!!
けれど、そのときは体調を崩していけなかった。その後、maikoとのデュオ・ヴァイオリンをここで聴いた。目の前で、中西さんの弓裁きが見られるなんて贅沢でウットリだ。
5日は、いけなかったときと同じトリオの編成だった。 伊賀拓郎くん(p)と、木村将之くん(b)という学生っぽさが残る若いミュージシャンだが、演奏はめちゃくちゃ巧いし、いい感じ。中西さんは「巨匠」なのに気さくな人だ。「二人の歳を足したより、僕の歳のほうがまだ多い」と笑いながら、二人を「天才」と呼び「パワーをもらっている」と言う。ホントに若者とのセッションが楽しそうで、そういう大御所っぽくならないところが、また魅力的。作曲やアレンジより、なにより弾いているのが好きだと言う。
アンコールで、三人で一度もあわせたことがないという「枯葉」をやった。ベースの木村くんのソロの場面で、ステージの後ろに置いてあった弓を、中西さんがケースから出して渡した。木村くんは弓を使うつもりはなかったのだろうけれど、素晴らしいベースの演奏だった。ニクイね、中西さん。
中西さんにCDにサインしてもらって、月末のmaikoのライヴを予約して、Stringsを出た。中西さん率いる爆裂クインテットとmaikoの、横浜のライブも要チェックだ。
このペースでライヴにはまると、中毒しそうで怖い…。
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