2014年11月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

Twitter

無料ブログはココログ

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月

Testun al Barolo(テストゥン アル バローロ)

 「シュート・ザ・クロウ」を観た後、幸せな気分になった。労働者のやるせない一日を描いた作品で幸せになるのもなんだが、骨太の作品の、巧い俳優たちの演技を観た後は本当に幸せ。「榎本佑は、そういえば年末の『あれから』でも観ていたね」「やっぱり榎本明のこども。血は争えない?」「お母さんのほうに似てない?」なんて、軽く興奮しながら、銀座へ移動。ブラウス(シャツ?)を二枚調達。

 その後、minobiで食事。

 シェフのお任せコースを食べようかといいつつ、いつもアラカルトで頼んでしまう。
本日のメインは、トリップをフライしたもの(正式名称は忘れました)。トリップ(イタリアではトリッパ)のトマトソース煮込みはイタリアンレストランでときどき食べるが、フライははじめて。新食感。おお、こういうお料理がありましたか!

 Pap_0088_2
 見よ、このチーズの種類! 私はウオッシュがお気に入り、相棒の姉はブルーチーズ系が好きという傾向はあるものの、この中から選ぶんだから、大変。でも、説明を聞きながら迷うのが、また楽しいんだ。

 この日のヒットは、このTestun al Barolo(テストゥン アル バローロ)。
Pap_0089_2
 イタリア ピエモンテ州の牛&山羊乳製。ソムリエの長谷川さん曰く「酒飲みのチーズ」。ワインの樽に漬けこむ(入れちゃう)んだって。なんと大胆な。樽にはワインが残っているので(澱があるから全部は瓶詰めしない)それを利用するそうだ。表面を覆っているのは、黒ブドウの絞りかすで、これまた美味。


Pa0_0090
銀座の七宝焼き屋さんで見つけた金太郎のお皿。がんばれ加藤シェフ&桜井くん、ということで置いて来た。
加藤シェフに似てる??

Pap_0095_4

ちょうど、オリンピック誘致のための視察団が来ていたので、東京タワーはオリンピックカラーのライトアップ。東京の模型に5億かかったというのは倒れそうだったけれど、東京タワーは大好き。


シュート・ザ・クロウ

新国立劇場で「シュート・ザ・クロウ」を観た(作 オーウェン・マカファーティー/訳  浦辺千鶴 小田島恒志/演出 田村孝裕)。シリーズ・同時代[海外編] 


 SHOOT THE CROW. 「さっさと仕事を切り上げて飲みに行こう」という意味だそうだ。いいねえ。

 舞台は工事中の建物の二部屋。タイル職人が二人ずつ、二部屋に分かれて作業をしている。今日で定年を迎えるディン・ディン(平田満)と若いランドルフ(江本佑)。現場のリーダー格と思われるピッツィ(阿南健二)と、理屈っぽいソクラテス(板尾創路)。それぞれ、ささやかだが切実な夢を実現するために、タイルを盗んで転売しようと企てている…。
  
 職人たちはよくしゃべる。夢の話からサンダーバードまで。が、互いに話が通じているかは微妙。気があっているようにはみえないが、大切な仕事仲間だ 仕事(職場)って、年齢も、趣味も違う人が集まってくるから、気が合うとは限らない。でもいちいち好き嫌いをいっていたのでは仕事にならない。そしてコミュニケーションをとっているうちに信頼関係ができてくる。
 最後に、リーダー格のピッツィの人情がよくわかってジーンとくる。阿南健二がいい。そして、榎本佑。「若いだけでなく、ちょっとオツムが足りないのかも?」、と思わせる演技がメチャクチャいい。

 実力のある俳優たちによる、かなりリアルなコメディで、観応え充分。地味だが、客に媚びていないこういう芝居が、大好きだ。
 

 

淫乱斎英泉

 幕末の浮世絵師、渓斎英泉(春画の雅号が淫乱斎英泉)の人生に蘭学者高野長英の逃亡を絡めた物語。
英泉は春画の雅号が淫乱斎栄泉、下級武士の出身だが、若くして親を亡くし、波乱に満ちた生涯だったそうだ。
 己の人生を”演出”して生きる英泉に山路和弘、改革の理想と逃亡に疲れてしまう長英に浅野和之。二人の男を支える、英泉の歳の離れた妹お峯に田中美里。長英の逃亡を手助けする越後屋の主に木下政治、英泉が営む女郎屋の女郎お半に高橋由美子と、芸達者な俳優ばかり。

 矢代静一の本がいいのだが、それを演じる役者たちの素晴らしいこと! 鈴木裕美も演出しがいがあったでしょう。 浅野、高橋のうまさはいうまでもなく、一途な娘から徐々に色っぽくなっていく田中もいい。田中は、高橋のような「けなげ」も「コミカル」もできる女優になるのではないか? そして、なんといっても英泉の山路。前から「いい役者さんだなあ」と思ってはいたが、男の色気がなんとも素敵。遊び人の英泉がときどき見せる、まじめな、悲しげな顔もいい。
 
 英泉の絵を見せる舞台美術やパンフレットの趣向も粋なモノ。いやあ、芝居はこうでなくっちゃ。

 劇場は、豊島区のあうるすぽっと。この劇場、けっこうおもしろい芝居をやっているみたい。

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »