さよならシアタートップス 最後の文化祭 東京サンシャインボーイズ『returns』
新宿の紀伊国屋書店の近くにある「THEATER/TOPS」が、3月末で閉館する。座席数150ぐらいの小さな劇場で、80年代の後半に芝居三昧だった私にとっては、たくさん思い出のある懐かしい劇場。ここで、勢いが出てきた伸び盛りの劇団を次々と観ていた。近頃足が遠のいてしまったのは、好きな劇団や役者がTOPSを卒業し、他の劇場に出るようになったからだ。
その最終公演「最後の文化祭」のプログラム一つが、東京サンシャインボーイズの15年ぶりの復活公演。サンシャインは、下北沢の駅前劇場で観たのが最初で、これまた思い入れのある劇団。観たい!
抽選販売のプラチナチケットで、とれれば奇跡といわれていたが、チケットの神様が舞い降りた。
夜9時半からはじまる約80分の一幕もの。小学校の同級生たちが集まるクラス会?? 小林隆さんの、○○○さんというあだ名だったという台詞に、激しく反応して笑ってしまった私。はしたなかったが、役者さんたちは往年のファンだとわかってくれたと思う。
そんな感想しかないのかと観られなかった人から怒られそうだが、大まじめにばかばかしいコメディで、笑える、笑える。三谷幸喜さんらしい配慮もあって、登場人物はみんな目立たない普通の人という設定だし、なんと伊藤俊人さんも出演しているので、一瞬ほろっとしてしまう。
が、それもわかる人にはわかる仕掛けだ。「さよなら」につきもののセンチメンタルな雰囲気は、意図して避けたのだろう。楽しいクラス会が終わったあとの、ちょっぴりハイな気分で家路についた。
「最後の文化祭」は、これ1本しか観なかったが、パンフレットの中にも懐かしい顔がいた。
TOPS、バイバイ! 東京サンシャインボーイズ、また15年後にね!!
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