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加山又造展

 国立新美術館の『加山又造展』を観た(3月2日まで)。
 素晴らしい回顧展。山種美術館などで観た加山の作品が好きだったのだが、体系的に観るのははじめて。こんな人だったのかと、ワクワクを通り越してゾクゾクしてしまう。

Kayamamatazo1_7

 チケットに使われた絵は、「雪」。雪、月、花、と一組になっている大作で、入場するとまずエントランスのこの作品に溜息が出る。

 次に続く動物の作品群にはびっくり。--ラスコーの壁画から、未来派、シュールレアリスム、そしてブリューゲルまで幅広く西洋美術から影響を受けています。--という解説なのだが、きっと、これらの加山の作品に影響を受けた西洋風?現代アートの人だちだって多いにちがいない。コレ観ちゃうと、日本画とか西洋画というようなカテゴリー分けなんていらないんじゃないかと、素人の私は思う。
 この中で写実的な「木枯」の風景にデジャヴ。冬の夕暮れどきに井の頭公園付近で空を見上げると、鳥が寝ぐらに帰っていく、こんな風景を見かけるのだ。だぶんこれは上野公園なんだろうけれど。

 屏風絵が6作品、どどーんと並んでいる中で、”琳派の影響”を浴びる。その中でも「千羽鶴」が好き。
 こんな裸婦も描いていたのかと思いながら進んで、釘付けになったのは「夜桜」(光記念館所蔵)。リンク先のページで見てほしいのだけれど、残念ながら部分だけなので、ぜひとも本物を観てください。咲き誇る桜の美しいこと。そして右隻にかかり火があり、立ち上る煙がなんともいえず、作品全体が繊細で優美。立ち止まって観ても足りず、しばらく前のソファーに座ってうっとりと眺めた。
 波の音だけが聞こえてきそうな、水墨画の「月光波濤」にも魅了された。波の迫力がすごい。作品の前を離れて歩いていても、ふっと視野に飛び込んでくる感じがするのだ。

 順路の途中、休憩室ではパソコンを使った習作を展示していた。晩年になっても、創作意欲とともに、素材への探求心が旺盛だったのだなぁ。すごいなあ。好奇心旺盛な人だから、日用品のデザインも手掛けたのだろう。”琳派”だし。
 
 出口まで行って、もう一度「夜桜」と「月光波濤」を観に戻った。会期がはじまったばかりの平日の夕方だったから、混み合っておらず、行きつ戻りつを繰り返しても、他の人の邪魔にならなくて良かった。
 目録を買おうか迷ったが、次に行く用事があったので、コンパクトなDVD を買った。余韻に浸ろう。

Kayamamatazo2_3
 作品は「春秋波濤」(部分)

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