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国宝 薬師寺展

 東京国立博物館「平城遷都1300年記念 国宝薬師寺展」(6月8日まで)、大興奮、大感動である。

 聖観音菩薩立像、慈恩大師像、八幡三神坐像、吉祥天像と国宝が惜しみなく展示されているのも素晴らしいが、展示の仕方もまた素晴らしい。今回は彫刻の周りを回って360度、全方向から眺められる。

 特に、日光・月光菩薩立像(国宝)に、釘付けになってしまった。スロープを上がっていくと向かって左に月光菩薩が見えて来て、右手に日光菩薩。やや高いところから正面の全体のお姿を眺めて、そこから下って、見上げるように二尊の周りを回る。
子どもの頃お詣りして好きだなと思ったのだが、こんな至近距離から拝見できるなんて。奈良の薬師寺に奉られているときは背中に金色に光り輝く光背があるし、正面からだってこんなに近づけないもの。

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月光菩薩

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日光菩薩 

 こんなことを言うのは不謹慎なのかもしれないが、ちょっと腰を傾けたポーズといい、手指の表情といい、肌の色艶といい、惚れ惚れするほどセクシーな、お姿だ(私、仏教への信仰心は希薄なのだが、二尊を敬う気持ちはある)。若干日光菩薩のほうがふくよかだ。あまりに美しいので、ずっと眺めていたい。この幸福感をどう表現したらいいのだろう。これが、信仰心に繋がっていくものなの?

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展覧会のトリを飾る「吉祥天画像」。思っていたより小さい絵だったが、これも至近距離で細部まで見られた。

 他にも重文クラスのものもたくさんあって、こんなに持ってきちゃったら奈良の薬師寺さん、寂しくないかなあと心配してしまうが、東博で薬師寺展を開いてくださり、ありがとうございます。
 会場を一回りした後、名残惜しくて日光菩薩、月光菩薩を、もう一度拝見した。
 
 この展覧会、また行きたい。また、二尊にお会いしたい。

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